兵庫県川西市の広報誌特集号「milife-みらいふ-」に掲載して頂きました。

こんにちは。

池田市・川西市・宝塚市・豊中市など北摂地域を中心に、女性目線で名刺・チラシ・ロゴ・ホームページデザインのワタナベです。

起業特集で、寄稿文を掲載して頂きました。

2018年4月号の川西市広報誌・特集号<男女共同参画だより>に寄稿文を掲載して頂きました。

日本においては、結婚・出産・介護など何らかの事情で仕事を辞めることが多く、再就職・最就労についてなかなかきっかけがつかみづらい状況にあります。

ここ川西市でも同様です。
そこで、当センターでは平成23年(2011)年度から毎年、働き方の選択肢の一つとして、「起業」に関する講座を実施してきました。
「得意技」を活かして「プチ起業」、「身の丈サイズ起業」、また、社会貢献的な働き方につながるNPOでの起業についても学ぶ機会を設けてきました。
一方、講座を受講しても実際に事業を起こすこと、さらに継続することは並大抵ではありません。
そこで、今年度は今までの講座のフォローアップとして「起業してみて、どうでうか?」を実施。
起業後の課題の抽出や解決について学びました。
この欄では、これらの講座を受講し、センターでの相談を経て個人事業主としてご活躍中のお二人を紹介します。

(男女共同参画資料より抜粋)

川西市広報誌、川西市,みらいふ

「センターでの講座をきっかけに、どのようにエンパワメントしてきたか。」をテーマにご依頼を頂きました。

エンパワメントとは、本来もっている力を引き出し、輝かせる力だそうです。

個人や集団が自分の人生の主人公となれるように力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようにしていくことでもあるそうです。

エンパワメントって、耳慣れない言葉ですが、「自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようにしていく・・・」、多くの方が共感出来るのではないかと思いますし、私が目指しているところにピッタリだなと思いました。

川西市,エンパワメント,広報誌

身の丈サイズの起業をするに至ったキッカケは

専業主婦を10年してからの社会復帰。きっかけはセンターの講座でした。

今でこそ、「想いをカタチにするデザインを」とデザインを生業にしていますが、平成27年秋にセンターで「あなたの夢を叶える講座」を受講した時は、まだ何をすれば良いのかわかりませんでした。

得意な事を講師の方に聞かれて、「え〜強いて言うなら、惣菜の作り置きが好きです。」と答えたくらい、何をしたいとも、何ができるとも思っていませんでした。

専業主婦を10年。1円も稼いでいないので、自然とお財布は固くなります。

その時、講座に申し込んだのは、「面白そうな講座なのに、参加費が安かったから」「会場が近かったから」でした。

条件に合うパートが見つからず、宙ぶらりんだったので、どうせなら空いた時間を使って色々学んでみようと思った矢先でした。

そこで「起業」という選択肢に出会いました。

私の周りには自営業の人が、小さい頃から1人も居なかったので、その時はそんな働き方があるんだな〜と他人事のように思っただけで、すぐに「起業しよう!」とは思いませんでしたが、心に残りました。

立て続けに「デザイン」の仕事がやってきた巡り合わせ。

専業主婦の10年間、デザインに関することは何も起こらなかったのに、働く事を意識しだしたこの年に「デザイン」にまつわる事が3つ起きました。

  1. 実母の知り合いから、ロゴの依頼を受ける。
  2. 受付のパートの面接がきっかけで、チラシを頼まれる。
  3. メール処理のパートの面接で、在宅でデザインの仕事が可能か聞かれる。

臆病なので、慎重に1つ1つ経験して・・・変わっていきました。

1.実母の友人から、ロゴの依頼を受ける

久しぶりにデザインをして、素直に面白いと感じました。

正直、ロゴの依頼・・・初めは気が進みませんでした。

でも、母の友人のお願い・・・。

長い事、デザインをしていなかったから。

もう出来ないと思いました。

その時、制作したロゴがこちらです。

ロゴデザイン

「プロに頼むんだから、ちゃんと支払わせて。」と言って頂いた時、今からでも仕事に出来たりするかなぁとちょっと思い始めました。

2.受付のパートの面接がきっかけで、チラシを頼まれる。

お金という価値に変換されて銀行へ。まるで中学生の職業体験。

近所にあるパソコン教室の受付をパート募集していたので、面接へ行ったのですが、条件が合わず就労叶わず・・でも、そのご縁でチラシを頼まれたんです。

その時も、まだ「え〜できるかなぁ・・・。気が進まないな。」と思っていました。

でも、制作して、銀行の貯金通帳にお金が振り込まれたのを見て、「わ〜〜すごい!お仕事らしい感じがする!」と、またちょっと心が動いたんです。

 3.メール処理のパート面接で、在宅でデザインの仕事が可能か聞かれる。

それから、また別のパートの面接へ行き、案の定、時間や距離の条件が合わずに就労叶わず・・・。

でも、その時に「在宅でイラストの仕事って頼めるの?月に5万円くらいのパートで面接にきたって事は、5万円分を家でデザインしてくるってどうだろう???」とご提案くださったんですね。

その時は簡単な作業のパート面接に来たつもりだったので、想定外の提案にもの凄くびっくりして、とまどったまま終わりました。

でも、それがきっかけで「そんな働き方あるの?自宅で?必要とされた分だけ働ける選択肢が私に当てはまるの?」と目から鱗でした。

フリーランスの道が、自分にもあるんだと感じました。

こんなに立て続けに「デザイン」にまつわる事がむこうからやってきたのに、それでもデザインを仕事にしようなんて思っていませんでした。

会社員時代の「納期」に追われるイメージが強烈で、今更デザイナーは無理だと思っていましたし、漠然と怖かったんです。

怖いと思うのは、知らないから。知らないと実際より悪く見える。なら、もっと知ろう。

起業について、もっと知りたかったタイミングで出会ったのが、川西市女性起業塾でした。

平成28年に兵庫県川西市市役所の事業、川西市女性起業塾1期生が始まりました。

この年は、川西市男女共同参画センターさんが事務局を担当されていました。

申し込んだ時は、まだ「惣菜のつくり置きと、手芸が好きだけど、プロではない。デザインは絶対しんどいから・・・何しよう・・・。」と漠然と思っていました。

そこから、起業塾で自分史を書いて自分を掘り起こしたり、起業に必要な知識を1から教えて頂き、あれやこれやとにかく行動して試しているうちに、デザイナーとしてのお仕事がスタートしていました。

それでも、開業届を出すまでに迷いました。

ただ、そうするより他すべがなかった、という不可避的なもの・・・。

私が個人事業主として起業したのは、家事も育児もやらないといけない中で、なるべく自分も家族も気持ちよく暮らすにはどうしたら良いか考えた時・・・家と仕事は近く、自分で時間をコントロールできる状態が1番良いと思ったからです。

そうなると、起業するより他、方法がなかった・・。

当時の私の状況は
  • 就労証明書がないのに、学童へ預けようがなかった。
  • 公立幼稚園は14時がお迎えだった。(お弁当もあり、早帰りの日もあった。)
  • 家に車がないから、自転車と電車でカバーできる範囲しか求人の選択肢がなかった。
  • 嗅覚と聴覚が過敏だから、毎日都会に出るのはもう無理そうだった。
  • 夫の出勤時間が早いので、朝刊配達や早朝のコンビニ勤務も選べなかった。

当時は、子供がお留守番できなかったので、時間と距離の制約がネックでした。

それでも考えながら、とにかく行動していたら、行く先々で様々な出会いがあり、ご縁が繋がって、家族に応援してもらいながら、お仕事が出来ている感謝の日々です。

私と同じような方、同じように「家事・育児・仕事のバランス」「通勤時間がネックで、再就労が難しい」方って、ものすごく沢山いると思います。

男女共同参画センターは、多様な働き方、生き方を応援してくれる場所です。

この場所がなかったら、起業していなかったと思います。

起業講座のずっと前から、ちょくちょく遊びに、学びに、気軽に行っていた場所です。

もし、このブログを見てくださっている方で「自分らしく生きたい」「自分の時間・暮らしを自分でデザインしたい」と思っておられる方は、1度来館されてご相談される事をお勧めします。

男女共同参画センター(指定管理者:NPO法人 市民事務局かわにし)

【連絡先】〒666-0015 川西市小花1−8−1
【TEL】 072-759-1856
【HP】http://www.gesca-kawanishi.jp/

自分語りが長くなってしまいました。
ここまでお付き合いくださった方、読んで頂きありがとうございました!

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